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女の子は嘘と魔法でできている

第4章 友達以上恋人未満


カフェを出る頃にはあのカップルもいなくなっていた

「またのお越しをお待ちしております」

「「ありがとうございました」」

カフェを出るとみんなまだ帰りたくなくて

「もうちょっと寄り道して行こう!!」

「うん、僕は全然いいよ」

「俺も!」

「カルマくんは?」

「俺もいーよ、家に帰ってもゲームくらいしかやることないし」

駅前を少しぶらついて寄りたい場所があればそこへはいっていった

「あ、」

「どーしたの渚くん」

「映画の新作だって」

「まじ?面白そうなのある?」

「うーんこれとか?」

「あーそれいいね」

「なになに何見てるのー?」

「お、映画かー、2人が仲良くなるきっかけだっけ?」

「うん、今でも見に行くんだ」

「そーそータコにハワイまで連れて行ってもらった時は死ぬかと思ったけどね」

「ははたしかに」

何気ない話をしながらぶらついているとあっという間に時間は過ぎていく

「そろそろ帰るかー」

「だねー」

「お待たせ♡」

俺の横を通り過ぎる女性はさっきカフェですれ違ったカップルと同じ香りがした

「はやくホテルに行こうな」

「うん♡はやく行こぉ?」

「あれ?あの人カフェで…」

「あれ他の男じゃね?」

「え!でも…」

さっきまでいたのは別の大学生くらいの男で今いるのは30は超えてるだろうと思われる男性だった

「パパ活じゃない?遊ぶお金がほしいとか、おしゃれするお金がほしいとか」

「なんか見てはいけないものを見ちゃった気がするよ」

「私もあんな風にいろんな男の人と遊ぶようになるのかな」

「いやそれはやめなよ」

「わかってるけどあんな綺麗な人もしてるし!あ!止めたほうがいいのかな?」

「なんか訳ありなんでしょ、見なかったことにしてあげるのも優しさだと思うしもう行こ」
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