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女の子は嘘と魔法でできている

第16章 魔法のかけ方


「はぁー疲れた」

「酒飲める?」

「飲む!ビール!」

「はいよ」

「ありがとー!んー最高!英語使わなくていいのも最高!」

プハッと一気に流し込んだビールが気持ちよかった
だから何杯も飲んだ

「だいぶストレス溜まってんじゃん」

「うるせー!てか彼女いないの?」

「あ、俺?いねーよ」

「あははどんまいどんまい、どんくらいいないの?」

「5年くらいだな」

「へぇじゃあご無沙汰ってわけだ」

「うるせー」

「ふっふー私が向こうで鍛えたテクニック見せてやろうか?久しぶりに」

「おまっ!バカかよ!俺らは兄妹なんだよ!」

「ちぇっつまんなーい」

「もしかして向こうで…」

「遊んでないから、仕事忙しかったし。彼氏とはいっぱいしたけどね」

「はぁ…お前変わんねーな」

「なに?私の人生なんだから文句言わないでよ」

ここぞとばかり溜まってた不満を吐き出した

「死ぬほど真剣にやってんのに怒られるし彼氏は応援するとか言いながら浮気するし私だって仕事ばっかりやりたいわけじゃないのよー!遊びたいわ!馬鹿野郎!!!」

「随分溜まってんな…」

ダンッと力よくグラスを机に落とす

「はあ……いい人いないかなぁ〜一途で私の仕事理解してくれて応援してくれる人」

「……案外いるんじゃね?一途なやつ」

「ははいたらいーよねぇ〜…てか明日買い物付き合ってよね」

「あ、おいどこ行くんだよ」

「お風呂入ってくる、もー寝るわ」

「あ!おい!勝手すぎんだろ」

「長旅で疲れてんのばーか!」

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