第16章 魔法のかけ方
貴方side
まだ本調子ではなくたまに発作が起こってしまい、また手を出そうとしてしまう
「愛されたいの、いいで…」
「ダメだよ、落ち着いてゆいな」
あの日から有希子は前以上に私の近くにいてくれていけないことしようとしたら止めてくれる
「ありがとう」
「ううん気にしないで、一緒に頑張ろう?」
「ありがとう…」
有希子が近くで私の面倒を見てくれたおかげで少しずつ治っていった、というよりも愛されたい欲求が少なくなっていった
「そういえば百瀬さんさメイクめっちゃうまいよね」
「え?」
「たしかに!!あんなに別人になるもんね!」
「普段からあのメイクなの?」
「ただ違うよ!あれはアゲハのメイクで私のメイクは違うよ」
「ゆいなはメイク上手だよね、いつものもかわいいよ」
「有希子…すき!!」
「ふふわたしもだよ」
「じゃあさ今度わたしにもメイクしてよ」
「あっずるーい!わたしもわたしも!!」
初めて認められた気がして嬉しくなった
「もちろん!!」