第15章 真実　貴方side

「みなみくん！」

「どうかしました？」

「ちょっと2人で話さない？時間ある？」

「あー…」

「どうしても2人で話したくてさ」

「…少しなら」





「みなみくんはさ親恨んでないの？」

「え？」

「俺だったらすっごい恨むと思うんだよね。殺したいくらい憎くなるかもしれないし」

「いや、俺は…」

「優しいね」

「そんなこと…」

「でもそれさキツくない？だってみなみくん今でも百瀬さんのこと好きでしょ」

「えっ…そ、そんなこと…」

「ははわかりやす」

「ほ、本当に違うんです…俺たちは結ばれちゃいけないしこの思いは家族愛というか…」

「うそへったくそwもっと上手く嘘つかなきゃww」

「う、うそじゃ…」

「ねぇ百瀬さんのどこが好きだったの？」

「え？」

「好きなところ教えてよ。俺ら一応同じ人好きになってんだしさ、案外気が合うかもよ」

「はは赤羽くんは俺のこと嫌いじゃないんですか？」

「まあちょっと嫌いだったかな」

好きな人を騙してたし性格悪そうだったし

「でも話聞いてからさみなみくんも悩んでたんだなーって。みなみくんなりの優しさとか考えたら話したくてさ」

「…変な人ですね〜。俺は赤羽くんの好きな人の元カレであり元セフレなのに」

「でも今はお兄ちゃんなんでしょ？」

「そうですよ。腹違いの兄です」

「ねえ百瀬さんのどこが好きだったの？」

「言いませんよ」

「なんで？教えてよ、恋バナしよーよ」

「嫌ですよ」

「俺は百瀬さんの…」

「聞きたくもないんですけど」

「いいじゃん聞いてよ」

「…少しだけですからね」

「笑顔が好きだったなぁ、一年の頃の百瀬さん佇まいとか全部含めて魅力的だったよ。なんかそういうところってやっぱ性格出るっていうし俺大事にしてるんだけど、百瀬さんはすごく魅力的でさ」

「ゆいなはかわいいですもんね」

「そーそー、みなみくんも話なよ。話すと楽になるよ」

「……俺とゆいなは小さい頃一緒なんでなんで好きになったとか覚えてないです気づいたら好きだったんで」