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女の子は嘘と魔法でできている

第15章 真実 貴方side


カルマside

泣いてる、みなみくんが泣いてる……そっか2人は本当に両思いなのに兄妹だからその思いを消さなきゃならないんだ

「…可哀想だよ…こんなの…」

みんなが赤の他人なのに泣いてるのは仕方ない、必死に笑う2人が大人に見えて俺たちも切なくなった。本当は2人は結ばれるはずなのに兄妹だっていうせいで結ばれない……ドラマかよってくらいだけど現実なんだよな

「…お願いだから幸せになって」

誰かがポツリと呟いた言葉に俺も頷いてしまう、運命って残酷でもあることを俺はつくづく感じる

「よし!お兄ちゃん、まだ私は教室に残る。先に帰ってて」

「でも足が…」

「大丈夫。そのかわり今日はご飯作ってね。久しぶりに食べたいみなみくんのご飯」

「…おう。作って待ってるわ。みなさんもありがとうございました。迷惑かけてすみません。本当にありがとうございます」

俺は立ち去るみなみくんを追った
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