第2章 仲がいい理由
茅野side
「ここなら騒いでも誰も来ねえな」
「遊ぶんならギャラリーが多い方が良いだろ、今友達に召集かけてるからよ、ちゃーんと記念撮影の準備もな。楽しもうぜ、台無しをよ」
ぎゃはははと汚い笑い方をする不良達
聞いてもいいのかな、少し不安になりながらも神崎さんに聞いてみることにした
「…神崎さんそういえばちょっと意外、さっきの写真、真面目な神崎さんもああいう時期あったんだね」
「……うん、うちは父親が厳しくてね、いい学歴いい職業いい肩書きばかり求めてくるの、そんな肩書き生活から離れたくて名門の制服も脱ぎたくて知ってる人がいない場所で格好も変えて遊んでたの…その時にゆいなに出会ったんだ」
「百瀬さんに?」
「うん、ゲームセンターでナンパされてた私を助けてくれたんだ」
「そうそう、はじめは同じ学校の人だなんて思わなかったよ。ちょうど私も嫌なことあって有希子と一緒に遊んでたんだ」
「…バカだよね遊んだ結果得た肩書きはエンドのE組、もう自分の居場所がわからないよ」
「…私は後悔してないよ、そのおかげで有希子に出会えたし、今も仲良くいられてるし」
「ゆいな…」
なんとなく2人が仲良い理由がわかってきた気がした
「とか言って私も居場所とかわからないけどね」
「俺等と同等になりゃいーんだよ、俺等もよ肩書きとか死ね!って主義でさ、エリートぶってる奴等を台無しにしてよ…なんてーか自然体に戻してやる?みたいな。良いスーツ着てるサラリーマンには女使って痴漢の罪を着せてやったし、勝ち組みてーな強そうな女にはこんな風にさらってよ心と体に二度と消えない傷を刻んだり、俺等そういう遊びたくさんしてきたからよ台無しの伝道師って呼んでくれよ」
「…さいってー」
思わず声が出てしまうほどのクズさ
ガシャッ
「何エリート気取りで見下してんだ?あァ!?お前もすぐに同じレベルまで堕としてやんよ!」
ググッ
苦しい、、
「「茅野さん!」」