第14章 愛情不足 貴方side
「っ…」
挫いたところが痛い、でもあんな愛はいらない逃げなきゃ。本物の愛を探したい
薬で眠らされてた時から怪しむべきだったんだ、こんな山奥…逃げ切れる自信もない。
「どこだ!!」
息を潜めて隠れた。パーティなのに周りは森のような薄暗い場所だった。気味が悪い。私って本当に馬鹿だってんだなぁ…こんなことなら死んだほうがマシじゃない?このままここで眠りについて次に目が覚める頃にはこの世界にいないくらいがちょうどいいかもしれない
「はは…」
私の味方なんて…愛してくれる人なんて誰もいないんだから、私はゆっくり目を閉じた。なんでだろう、悲しくない。あぁこれで終わるんだ。なんて諦めの気持ちからなのか悲しくない、なのに…なんでこんなに胸が痛いんだろう…本当は…本当は…
「たすけてほしかった…」
誰かにたすけてもらいたかったんだ…今さら気づいてももう遅いよばか
「百瀬ちゃん!!!!」