第14章 愛情不足 貴方side
なんでその名前…
「…さっきの…」
さっき抜け出そうって言ってくれた人だ。なんで私の苗字…
「…まだわかんないの?」
その人はいきなり髪の毛を引っ張る
「え、」
現れたのは真っ赤な髪の毛、見覚えのある綺麗な赤色の髪
「ほら戻るよ椚ヶ丘に。殺せんせー待たせてるからさ」
「…なん…え…」
「迎えにきた」
グイッと腕を引っ張られて無理やり立たされた
「いたっ」
「え?まさか足挫いた?」
「…うん…」
「あっちから声が聞こえたぞ!!」
「やばっ…急ぐよ」
「いい、おいてって。私の責任だから」
「あーもう!行くよ」
カルマくんは私を強引に持ち上げて走った
「重いって」
「軽いよ飯食ってんの?」
「…あの人といる間は食べてないかも」
「ったく、、ちゃんと捕まっててよ」
「……ぅん」
溢れ出る涙が私の本当の気持ちを教えてくれる、私はちゃんと愛されてたんだ…私なんで気づけなかったんだろう…馬鹿みたいだ