第13章 愛情不足 みなみside
「みなみくん!」
「ゆいな…」
「元気ない?どうしたの?せっかくもうすぐ2年記念日なのに!」
ああそうだ俺たちもう2年か…別れたくねえな
「今年は何する?どこに行こうかな?私ねみなみくんと一緒にいられるならなんでも楽しめそう!」
「ゆいな…」
俺はゆいなの腕を引いて抱きしめた
「どうしたの?なんかあった…?よしよーしみなみくん元気出して〜!!」
“腹違いの兄妹” その言葉が頭の中を駆け巡って涙が出そうになる、なんで俺たちなんだろうな、俺たちこんなに仲良いのにさ…離れたくねぇな…
震える声で俺はゆいなに言った
「俺らはもう元の関係に戻った方がいいと思う」
俺たちは結ばれることは許されないんだ
「え、?」
「ごめん、じゃあな」
絶望したゆいなの顔をもう見たくなくて俺はゆいなを置いて逃げた
「まっ…」
ごめん…ごめんな……俺はゆいなの彼氏にもなる資格がない
「すきだ」