第1章 始まり
2人で話しながら掃除をしている
不思議なことに初対面なのによく話が弾む
いつの間にかお兄さん呼びから鶴ちゃん呼びになった
なんてフレンドリーなイケメンなんだ
「ゆずは今まで恋仲がいた事はあったのか?」
『落とし穴の話から突然切り替わりましたね
居ないですよ〜不思議なことに私モテたことが無いんですよ』
性格は知らんが顔はいい方だと思うんですがねぇ〜
なんて笑っていると
「そうかそれは断念だな」
『なぜそんなににこやかなんですか!
鶴ちゃんバカにしてますね!!』
「おっとそれは誤解だぜ!安心しているんだ!」
なぜに??
嬉しそうに笑っているいや、ニヤニヤしている鶴ちゃん
もしや危ないヤツか
だがしかしイケメンだから許してしまう
『イケメンな事に感謝してください!!!』
「お?おぉう?」
『困惑した顔は可愛いだなんて、、、罪だ!!』
そんなおふざけをしていたらすっかり夕方になっていた
そろそろ帰らないといけない時間だ
『だいぶ綺麗になりましたね、鶴ちゃん私はそろそろ帰らないと』
「もうそんな時間か、階段の下まで送っていこう」
『?鶴ちゃんは帰らないの?』
「帰るさでも君が優先だ
さ、暗くなる前にここを出ないとな」
そういい私達は神社を後にした
階段は木々が多くて薄暗くて少し危ない
気をつけて降りていると詰まづいてしまって鶴ちゃんにぶつかった
「おっとと、大丈夫か?少し危ないな手をつなごう」
『えっいやでも』
「俺が捕まえられなかったら怪我する、それは嫌だからな」
差し出された手をおずおずと握った
ペースも合わせてくれてさっきより楽だったけど
イケメンと手を繋いでることの方が心臓に悪かった
下まで降りるとそんなに時間も経っていないのに
辺りはもっと暗くなっていて
街頭も少なく怖いと感じた
「だいぶ暗いな家まで送っていこうか?」
『うーん、、、、、お願いします』
「任された!がしかし家はどっちだ?」
2人で笑いあってまだ手を繋ぎながら
鶴ちゃんは家に辿り着くまで明るく話し相手になってくれて
初対面なのに私はその明るさに心を開いていた
それが手のひらで踊らされてるなんて微塵も疑わなかった