第2章 嫌いなアイツ

「ど、どういうことだ！？」

「恥ずかしい…」

「あははかわいい〜」

軽々しく持ち上げられて

「ファンに殺される！！無理怖い」

「俺が守ってあげる。ゆいなちゃんは堂々としていようね」

「…どこ行ってたの？心配してたんだよ」

「ごめんね、ちょっと怪我しちゃっててさ」

「だ、大丈夫なの？」

「うん、ゆいなちゃんは気にしなくていいよ。試合も出るから安心して」

「よか…ったぁ…」

「心配してくれてたの？及川さん嬉しいな〜」

「お、い川！！」

ゴンッ

「いった〜もう！乱暴なんだから！」

「岩ちゃっ！」

「ゆいな、わりぃな帰りは約束通り返すからこいつ貰うぞ」

「うん、ごめんね。2人とも頑張ってね！ずっと応援してるね」

「今は敵だろ、自分のチーム応援しろ」

「俺のことは応援してていいからね！」

岩ちゃんに連れて行かれる徹に控えめに手を振った

「ももちゃんどういうことだべ！！」

「脅されたのか！？」

「幼馴染です。私と岩泉一と及川徹は幼馴染です。物心ついた時から一緒にいます。そんなことより試合始まりますよ、行ってください」

私に見せてほしい
今の徹のバレーボールしてる姿を