第2章 嫌いなアイツ
貴方side
練習試合当日
試合は始まるが日向が緊張でミス連発
第一セットは青葉城西の勝ち
第二セットは息を吹き返した日向達
烏野の勝ちで終わった
「…あれは正セッターじゃない」
徹はどこ?
岩ちゃんに聞きたいのに行けない…徹は?徹は何してるの?
「え?」
「俺もそう思うっす、たぶん正セッターは別にいます」
及川徹の姿がないことに不安を覚えていた
何かあったんじゃないかと不安でたまらなかった
「及川」
「すみませ〜ん」
「向こうには影山だせなんて偉そうに言ってこっちには正セッターじゃないなんて頭上がらんだろうが!」
「あはは…」
よかった元気そう…
ほっと安堵の表情を見せた彼女にに誰も気が付かなかった
「及川さん無理しないでくださーい」
黄色い声援
相変わらずモテるなぁ
「影山くん誰ですかあの男ボクはとても不愉快です」
「…及川さん…超攻撃的セッターで攻撃もチームでトップクラスだと思います」
そうなの、徹は世界一の選手になるんだから
努力していっぱい強くなったんだから
無意識に鼻が高くなる
「後すごく性格が悪いです」
「お前が言うほどに!?」
「月島以上かも」
「それはひどいな!!」
はあ?影山飛雄絶対許さない
徹が性格悪いわけないしそうやって貶すのやめてもらえる?!
徹を殺そうとしたくせに
「お前の知り合いっつーことは北川第一の奴かよ」
「ハイ…中学の先輩です」
「じゃあもちろんももちゃんも知ってるんだな」
「はい、知ってるという…」
「やっほー飛雄ちゃん久しぶり〜育ったね〜」
影山だけずるい
私だって徹に声かけてほしいし
それに私だって後輩だしそれに彼女だし
「俺…サーブとブロックはあの人見て覚えました。実力は相当です」
「元気に王様やってる〜?」
「…アイツどんな奴なんだ?影山」
「及川さんのことは俺よりこいつに聞いた方がいいです」
「なんで百瀬?」
「ゆいなちゃん、俺のこと見ててね」
徹は私の目の前に来て頭を撫でてきた
「とー…」
「ちょっとちょっとうちのマネに触らないでもらえますぅ?」
「えー?俺はいいんだよ〜」
「なんでですかぁ?」
「だって俺はゆいなちゃんの彼氏だから」
引き寄せられてこめかみにキスを落とされた
「「「「はああああ!?!?」」」」