第2章 嫌いなアイツ
澤村side
「さあどうするか」
「あー影山と新マネちゃんの?」
「あぁ、一方的に百瀬さんが嫌ってるだけな気もするけど、影山がどう出るかわからんしな」
「確かに今日はびっくりしたべ、影山にあんたに言う子初めてだしな〜、うまくいけば影山と日向の暴走も止められそうだよな!」
「そこなんだよ、俺たちが卒業した後誰がアイツらを止めるかってなると百瀬さんは向いてると思うんだよ」
「確かにそれは俺も思うべ、だけど何が原因でこうなってるかがわかんねーとなんもできんべ」
「今度の練習試合までにはなんとか仲良くさせたいんだが、、」
「まあなんとかなるべ!あまり百瀬を刺激させなきゃ仲良くやるって!」
「だといいんだが、、」
菅原の言う通り彼女は仕事にまっとうしてくれた
バレー経験者でもある彼女はよくわかっていてとても心強い味方だ
「百瀬さんのあだ名決めようぜ!」
「ももちゃんでいいべ」
「えっさすがにそれは…」
「なんでもいいですよ、悪意さえなければ」
「じゃあももちゃんだべ」
あだ名をつけられるほど仲良くなってるし
「昨日は怖かったから近寄るの気が引けたっすけど今日は全然怖くなかったすね!むしろ可愛かったですね!」
「影山ー、ももちゃんはどういう子だったんだべ?」
「俺もあんまり話したことはないですけど…すっげぇモテてたらしいです。クラスの奴が言ってました。それと先輩と仲良いんで勉強もできるって聞きました」
「完璧じゃん!すげー!!バレーはどうだったのかしらねーの?」
「……バレーはすげえうまかった、ポジションはリベロだったけどスパイクもうまかった、やっぱりあの人らに…」
「あの人?」
「別になんでもねぇ」