第7章 トラウマ
「…それから私はバレーをやめた。高校からはマネとしてやっていくって決めたから」
「…ゆいなちゃんごめん…ごめんね」
「気がついてやれなかった…こんなの…」
「2人のせいじゃないよ、私が悪いの。でもそれでも謝ってくるならお詫びにこれからも私のそばにいてくれませんか」
ニコッと笑うと徹達は涙目で
「「もちろんだよ/当たり前だ」」
そう笑ってくれた
そして私は影山の前に出た
「今まで本当にごめんなさい、私が1番影山のこと嫌いだったのは徹達を追い込んだからじゃない、あの日の自分と同じ目にあってた影山がどんどん前を向いて成長していく姿が怖くてたまらなかった、自分だけここに置き去りにされた気分になって影山を嫌ってた、本当にごめんなさい」
「え、あ、えっと…」
「影山を許せない気持ちはもちろんあるけどそのおかげで徹も金田一も国見も気づいたことはたくさんあるから、みんなが前を向いたように私も前を向いていこうと思う」
「俺も悪かった…そんな風にしてたなんて気づかなかった」
影山と私は初めて分かり合えた気がした
「ちょっと待って、それってやめるってことよね?」
「そんな!!」
「ももちゃんちょっと考え直せないべ?」
「すみません、わがままなのは分かってます。けどこの想いは変えられないです」