第7章 トラウマ
〜過去回想〜
小学生の頃から徹達は人気で幼馴染の私は標的になりやすかった
ただ中学上がってからはそれがひどくなった
「及川せんぱーい!」
「及川さんだ〜!!」
黄色い声が飛ぶと同時にそばにいる私は邪魔者のような扱いだった
「男好き」
「媚び売りすぎ」
「男子もあんなののどこが好きなわけ?」
悪口程度なら耐えてた
むしろそのくらい言われるのなんて想定内だった
「不釣り合い」
徹と付き合ってることにそういう人だって少なくはなかった
それでも私は2人とバレーを愛してるからバレーに支障がない限り頑張り続けた
たくさん努力して誰よりもがんばりを監督は見てくれていたし実力も認められてすぐにレギュラー入りできた
「ありがとうございます!!」
嬉しくて嬉しくてたまらなかった
バレーは私の人生だからすごく嬉しかった
ただ嫌われ者は悪口言われるのが当たり前のことで
「及川さんがいたから」
「岩泉先輩とも仲良いから」
「幼馴染だから贔屓されてる」
「監督に媚び売った」
「必死かよwきっしょ」
「ハブろーよ」
監督がいない時はボールを誰も受け止めてくれないことも多くなったただ試合には影響しなかったしちゃんとバレーもできたから文句はなかったし私には徹達もいたし怖くなかったけど徹はおかしくなったよね