第7章 トラウマ
「百瀬!!」
「2人とも…」
「大丈夫?」
「…まけちゃっ…たぁ…」
また涙を流して床に膝をついた
「誰もいなかった、誰も繋いでくれなかったぁ…」
部の仲間と決して仲良かったわけじゃなく
クラスでも悪口の的となっていたけど百瀬はそれでも部の仲間を信じて試合、練習に参加してきたのに急にそれを裏切られた、見放された悔しさで涙を止められなかった
「頑張った…の、頑張ってみんなの取りやすいボール繋いだはずなのに…っ…」
そんなの見てた奴らでもわかった
試合中ちゃんと周りを見て動いていたことちゃんとわかってるけど仲間はそれを受け止めずに見放した
「ごめんなさい、私が、、私が下手くそだからっ…私のせいでっ…」
「ほんとそれな」
「あんたさえいなければ」
「お前ら!!」
「金田一やめろ」
「止めんなよ国見!」
「なんか言っても無駄だよ、言ったとしてももう時間は戻らない」
「でもよ!!」
「いいのっ…全部…ぜんぶ私が悪いからぁぁ」
金田一も国見も口をつぐんでゆいなに寄り添った
「本当に男好き」
「きっしょ」
「聞かなくていい、どうせ嫉妬なんだから」
「俺らがついてるからな」