第17章 東京卍リベンジャーズ・佐藤龍星&菱小次楼
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四ツ谷の谷の底にある、弁天様の祠
そのすぐ近くにある古いアパートの一室が、私のたったひとつの居場所だった
ポストに無造作に入れられている鍵を使って
中へと入っていく
月明かりが薄く差し込む、一番奥の部屋
敷かれたままの布団の上で静かに身体を横たえていると
真夜中を過ぎる頃
ゆっくりと階段を上がる足音が、ふたつ聞こえてくる
肘をついて身体を起こすと、小さな音を立てて玄関のドアが開き
先に入ってきた小柄な影が真っ直ぐにこちらへ歩いてきて、そのままフワリと抱きつく
「…今日も待っててくれたんだな…」
少し掠れた声で囁きながら、耳元に優しくキスする
水音が頭の中に響いて
首の後ろがゾクゾクと痺れた
無意識にピクリと震えた肩を包み込むように
長い腕に後ろから抱きしめられる
「……レイナ……会いたかった…」
『…私も…』
言葉を言い終わらないうちに顎を引かれ
後ろを向かされて唇を塞がれる
口腔を犯すような龍星の激しいキスに
私はすぐに夢中になってしまう
「…レイナ…バンザイして…」
言われるまま腕を上げると
小次楼が私のTシャツを脱がせ、さらに片手でブラのホックを外しながら肌の上に舌先を這わせていく
『……んん…っ……ん…ふぅ…』
早くも立ち上がりはじめた乳首に吸い付かれ、唇の隙間から吐息が漏れ出すと
龍星がもう一方の胸を大きな手のひらの中に収めた
フニフニと指を動かしながら円を描くように揉みしだき、先端を摘んで弄ぶ
『…んっ……んぅ…』
熱い龍星のキスに溶かされて、早くも下半身が疼きだした私は
小次楼の着ている真っ白な特攻服のボタンに手をかけ、上から順に外していった