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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第17章 東京卍リベンジャーズ・佐藤龍星&菱小次楼





「………ぇ…」


また3人で過ごすことになれば、いつかは分かってしまう事だったが
それでも突然のカミングアウトに動揺した


『……っ……小…次楼…』


言葉を失っているような龍星の姿が目の端に映る

見ていられなくて視線を伏せた私の上から
小次楼の声が静かに降ってきた


「何だよ……ホントのことだろ?」

『……』

「……ナァ、レイナ…………何でまだそんな顔してんの?……龍星が帰ってきたのに…嬉しくねぇのかよ…」

『……』

「…俺達、また前みたいに一緒に居られるんだぞ?………そうなったら…レイナが喜んでくれると思ったのに……なんで笑ってくんねぇの…」

『……っ…』


恐る恐る見上げた彼の瞳には、さっきまでの狂気はどこにも無くて
ただ哀しげに揺れながら静かに私を映していた


『………小…次楼……?』


口にするのが怖くて
声が震える


『……本当に………私、の…ために……こんな事…したの?』

「………だって……約束、しただろ?……龍星取り戻して…また3人で居られるようにするって…」

『……そ…んな…』


ゆっくり顔を向けた私の視線の先に
力無く座り込んでいる龍星の姿があった


「………レイナ……オレ、ちゃんと約束守っただろ?」


掠れた声で囁くと、小次楼は私の耳元にキスする

ピチャピチャという水音が頭の中に響いた


『…………そう……だね…』

「……嬉しい、か?」

『…………ウン…………すごく…嬉しいよ…』

「……本当か?」

『…ウン。……本当だよ、小次楼…』


傷だらけの龍星がボンヤリと滲んで
目を閉じると、こめかみに熱い雫が流れた





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