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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第17章 東京卍リベンジャーズ・佐藤龍星&菱小次楼





俯いた傷だらけの横顔が
とても寂しそうで

私は
私の知らない制服を着て、友達と笑い合っていた龍星の姿を思い出した


『………………小…次楼は……" 龍星が目を覚まして…四ツ谷に帰ってきた " って、言ってたよ…』

「……」

『…ねぇ……本当に…それでいいの?………新しい居場所……見つけたんじゃないの?』


私の問いに
龍星は苦しげに顔を歪めた


『……私ね…………見たんだ………渋谷で、龍星が友達と一緒にいる所。…………っ……居なくなる前の龍星は……ずっと辛そうだった。………龍星があんな風に笑うこと……私…いつの間にか忘れてたの。………そのことに気が付いた時………すごく…苦しかった…』

「……レイナ…」

『…………今の龍星も……前と同じように…辛そうな顔してる…』

「……」

『………逃げたって、いいんだよ…?……龍星が笑顔で居られる場所があるなら……………こ、小次楼の…ことは………私が…何とか説得してみる。………私の言うことなんか聞いてくれないかも知れないけど………でも……時間かけてでも…分かってもらえるように、頑張ってみるから…』

「……」

『………私………龍星には笑ってて欲しいの…………っ…もちろん……小次楼にも…笑顔でいて欲しいよ………だけど、こんなやり方…』

「レイナ」


龍星は遮るように私の名前を呼んだ

頬に手をあて
こぼれてしまった涙を親指で拭ってくれる


「………ありがとな…」

『……』

「……でも…オレはもう絶対に逃げたりしねぇ。……小次楼が堕ちていくのを…オレには止められなかったとしても……それがアイツの選ぶ道なら…一緒にいくよ」

『………龍…星…』

「………っ……そんな心配そうな顔すんなって。…いざという時は…オレがちゃんとアイツのこと守るから」

『……』

「……小次楼から逃げたまんまじゃ…心の底からは笑えねーんだよ。…………オレ……やっぱ、オマエらと一緒に笑いたいからさ」


龍星はそう言うと
私を安心させるように優しく微笑んでくれた…



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