第17章 東京卍リベンジャーズ・佐藤龍星&菱小次楼
小次楼はティッシュの箱を引き寄せて自身を拭った後、私の身体も綺麗にしてくれた
『……あ…りがと…』
全身が気だるくて
うまく力が入らない
横たわったままの私に腕まくらをするようにして、そっと抱き寄せてくる
彼の鼓動と熱の冷めていない肌が
今していた事は全て夢じゃないのだと、改めて私に思い知らせた
幼馴染の小次楼と、身体を重ねた
彼は初めてだった私を
とても優しく抱いてくれた
肌に刻んだ赤い痕に指を這わせながら、耳元で聞く
「……痛かったか?」
少し掠れた優しい声に
それが “ オレの印 " だと言った彼のことが無性に愛おしく感じられて、とても幸せな気持ちになった
『……ううん。…大丈夫だよ』
そう答えた私に、小次楼は目を伏せたままで言う
「………レイナ…………オマエは…オレの側に居てくれ…」
祈るようなその言葉に胸が締め付けられて
私は彼を強く抱きしめかえした
『…っ…あたり前でしょ?…私はどこにも行かない。……ずっと小次楼の側にいるよ…』
顎を上げ
彼の唇に誓うように口付ける
応えるように入ってきた滑らかな舌に、私はすんなりと絡め取られた
『……ん………んぅ……』
静かな部屋に、水音とふたりの吐息だけが響いて
ほてった素肌のまま、深く舌を絡め合っていると
このままひとつに溶けてしまえるような気がした