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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第17章 東京卍リベンジャーズ・佐藤龍星&菱小次楼






『……違うよ……服のとこ…』


私が白いTシャツの裾を指差すと
小次楼は「オレのじゃねぇ」と言って靴を脱ぎ、部屋へ上がった


台所の流しの前へ行き
水道の蛇口を勢いよくひねって、手を洗い始める


『……』

「………クソッ…………変わっちまったのはオマエの方だろ…………今までずっと一緒にやってきたのに…」


ブツブツとひとり言を呟いている小次楼の背中に、私はもう一度聞いた


『…ねぇ……何かあったの小次楼?…龍星はどうしたの?』


すると
小次楼は突然大声で怒鳴った


「うるせぇ‼︎」

『……っ…』


私の方を振り返ると、後ろ髪を掴んで顔を上げさせる


「………龍星龍星ウルセーんだよ……チームの奴らも………オマエも…」

『……』


見たことのない小次楼の乱暴な態度に、私は身体が固まってしまった


「…オマエさぁ…アイツの事が好きなんだろ?」

『……ぇ…』


掴んでいた私の髪を離して頬に手を添える

狂気をはらんだ瞳で私を見据えたまま、小次楼はニヤリと笑った


「見てりゃわかるよ」

『………小…次楼………私は…』




" 2人のことが好きなの "


そう言おうとした私を遮って、小次楼が言葉を続けた


「良かったな。…アイツも前にオマエの事が好きだって言ってた」


頭が混乱して話の内容についていけないでいると、小次楼の表情から揶揄うような笑みが消えた


「………レイナ……いくら待ってもアイツはもうここには帰って来ねーよ」


言い聞かせるように、真っ直ぐ目を見つめる


「龍星はオレを裏切った。…オマエの事も捨てたんだ」


いつもの掠れ声が
微かに震えていた


「………だからさ……もう、そんなんじゃ…オマエもここに来る意味なんかねーだろ?」

『…ぇ』

「出てけ」


小次楼はそう言うと、私に背中を向けた


『……小…次楼…?』

「聞こえなかったか?……出てけよ」

『……』

「…ずっと目障りだったんだよ。………もう二度と来んな」


氷のような冷たい声に、それ以上何も言い返すことはできなかった


私はノロノロと玄関へ行き、靴を履くと
ドア開けて外へ出て行った




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