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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第17章 東京卍リベンジャーズ・佐藤龍星&菱小次楼




少し前にチームの副総長になったという話を、小次楼から聞いた


「ちなみに龍星は特攻隊長だ♪ピッタリだと思わねぇ?」

『んー。よく分かんない』

「んだよレイナ、張り合いねーなぁ……なぁ、見てみろってこのトップク!似合うだろ?」

『…洗濯が大変そうとしか思わない』

「はぁ⁇……オマエなぁ…」


" 四谷傀團 " と刺繍が入った白い特攻服
ソレを着て出掛けることが、少しずつ増えていく

幼い頃からずっと龍星と2人きりでつるんでいた小次楼は、チームの存在に気分が高揚しているように見えた













『……最近の小次楼……なんか、怖いよ…』


喧嘩やチームの話をする時
彼の目にゾッとするような狂気が宿ることに、少し前から気が付いていた


「……」

『…あんなの持ってたら……いつか…誰かを刺しちゃうんじゃないかな………っ…もしそんな事になったら、私…』


ずっと不安だったことを口に出した途端、思わず声が震えた


「大丈夫だ」


見上げると、そこには龍星の哀しげな横顔があった

少し前に首元に入れた蛇のタトゥが、青白い蛍光灯の明かりに浮かび上がって、コチラを見つめ返している


「…そんな事…させねぇよ」

『……』


言葉に詰まってしまった私の方へ、龍星がゆっくりと顔を向けた


「……なぁ、レイナ…」

『…ん?』

「………オマエ、さ……小次楼のこと…」

『……?…』

「…………………いや、なんでもない…」

『………龍星…?』


言葉の続きを濁して目を逸らした龍星は、自分自身に言い聞かせるように言った


「…小次楼は…オレが絶対に守る…」

『……』

「……だから心配すんな」


私を励ますように微笑み、「…ヨシ。飯にしよーぜ」と言って料理の乗った皿をテーブルの方へ運びはじめる


「できたぞ小次楼、ソレ片付けろ…」

「おー…ウワ!スゲ〜美味そ♪」


テーブルの上に置かれた皿に小次楼がサッと手を伸ばす


「オイ、つまみ食いすんな!」

「美味っ‼︎…コレめちゃくちゃウメぇぞ龍星♪早く食おーぜ」

「小次楼、落ち着けって。ステイ」

「犬みてーに言うんじゃねぇ」


好物を前に目を輝かせる小次楼の表情は、前と何も変わっていなくて
じゃれ合う2人を見ていると、不安な気持ちは薄れていった




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