• テキストサイズ

裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第17章 東京卍リベンジャーズ・佐藤龍星&菱小次楼




『……分からない…?…………小次楼も………龍星も………私にとってすごく大切な人なんだよ…』


私は両手で小次楼の頬を包むように触れると
彼の唇に心を込めてキスした


チュ…



次に龍星の方へ身体を向け、思いきり背伸びをして
首に腕を絡めて引き寄せ
同じようにキスをする


チュ…




『………2人とも……大好き…』





こんな私に居場所をくれた、大切な大切な人


やっと想いを告げることが出来てスッキリした私は
『そろそろ、寝るね』と言って奥の部屋へと歩いて行くと、そのまま布団の真ん中に潜り込んだ









しばらくの間
玄関の方で2人の話し声がしていた


声が途切れると、カチカチッと音がして部屋の電気が消え、2人が布団の中へ入ってきた


右隣から小次楼の腕が伸びてきて、腰の辺りにスルスルと抱き付く


「…レイナ………許してくれて…ありがとな…」

『……』

「………………オマエが出てった時………このまま帰って来なかったらどうしようって………オレ、スゲー怖かった…」



こんな弱々しい小次楼の声を聞いたのは、初めてだった

私は小次楼と向かい合わせになるように寝返りをうつと、華奢な彼の身体をそっと抱きしめた


『……そんな事ある訳ない。……2人が側に置いてくれるなら……私はずっと、一緒にいるよ…』


そう言った私の首筋に、龍星の長い腕が巻き付いて
背中を包むように抱きしめられた


2人の鼓動と温もりが全身に伝わって
今まで誰にも触れさせたことのなかった心の深い場所が、幸せで満たされていくのを感じた


『………大好きだよ…』


もう一度呟いて
静かに目を閉じる




その夜に見たのは

私達以外、誰も居ない世界で
満開に咲いた弁天様の桜の木を3人で見上げている夢だった





/ 655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp