第17章 東京卍リベンジャーズ・佐藤龍星&菱小次楼
柔らかな5月の陽ざしに包まれて
私達はお腹を抱えてケラケラと笑った
笑い上戸の龍星につられてしまい、私も中々笑いが止まらなくて
涙を流しながらヒィヒィ言っているところへ小次楼が起きてきた
「…オマエら…朝からウルセェよ…」
眠たそうに目を擦りながら文句を言っている小次楼のダブダブの部屋着がずり下がって、履いていたボクサーパンツが丸見えになっていた
その柄がひときわ派手で、私と龍星は顔を見合わせて吹き出してしまう
「……何がそんなにおかしーんだよ。……なぁレイナ〜。腹減った〜」
私はゼーゼーと息を整えながら『もうコレで干し終わるから顔を洗ってきて』と小次楼に言った
3人で過ごす時間は、信じられないくらいに穏やかで
嫌なことを思い出したり
淋しさを感じたりする暇も無かった
朝食を食べ終わると、小次楼は満足そうにお腹をさすって言った
「あー美味かった♪…今日は学校も休みだし、サイコーだな」
「…髪の毛、根本の方伸びてきたから後で染めっこしよーゼ………それと…他にも何か予定あったよな?」
「忘れんなよ龍星…先週絡んできた奴らのたまり場見つけたから、夕方ごろ奇襲かけようって昨日話しただろ」
「あー。そうだった」
『えー…またケンカするの?』
「まぁな」
『……』
よく傷だらけで帰ってくる2人のことが心配で、思わず黙ってしまった私に
小次楼は「大〜丈夫だよ、オレらスゲー強えーんだゼ♪」と拳を握ってみせる
「2人なら、どんな相手でもぜってー負けねーよ。オレらは "永久不滅のコンビ " だもんな、龍星?」
「オゥ」
『……』