第17章 東京卍リベンジャーズ・佐藤龍星&菱小次楼
ちゃぶ台のようなテーブルを囲んで
私達は小次楼の作ってくれたチャーハンを食べた
お腹が空いているのか夢中でかきこんでいる2人に、おずおずと切り出す
『…ねぇ小次楼……龍星って、今日ここに泊まってくんだよね?』
「おー」
『…私も、泊まっちゃダメ?』
「……は?」
『…家でヤな事があってさ……帰りたくないんだ…』
「まぁ…オレは別にいーけどよぉ。…龍星は?」
「オレも別にいーよ」
「…布団イッコしかねーけど…詰めて寝れっかな…」
「んー………あ。いいこと思い付いた」
龍星は食べ終わった皿とスプーンをテーブルの上に置くと、奥にある六畳間の畳の上に敷きっぱなしになっている布団の真横に座布団を3枚並べた
「こーすりゃ3人で並んで寝ても余裕だろ…」
「おぉ、いーんじゃね?…レイナもこれでいーか?」
『ウン♪』
食事を終え、私が洗い物をしている間に
小次楼と龍星はシャワーを浴びた
その後
入れ替わりに私もシャワーを借りて、小次楼が手渡してくれたTシャツと短パンに着替え
電気を消して布団に寝そべった時には、もう日付けが変わるころになっていた
私が座布団でいいと言ったのに「平等にジャンケンしよーぜ」と言い出した龍星が結局負けて
彼は高さのチグハグな座布団の上で寝ることになってしまった
「オレはいつもコッチ側だから」と小次楼が布団の右半分に横になったので、私は2人の間に挟まるようにして身体を横たえた
薄い掛け布団を横向きにして3人で掛けると、フワリと小次楼と龍星の匂いがした
『……あったかい…』
何とも言えない安心感に包まれて
急に睡魔が襲ってくる
『…なんかもう…このままスグに寝ちゃいそうだよ』
「んー…オレも」
「オレも〜。腹一杯だし2秒で寝れるワ♪」
小次楼の言葉に、龍星と私はクスクスと笑った
『……小次楼……龍星…………どうもありがと』
「おー」
「んー」
身体が布団に沈み込んで、瞼が自然に閉じていく
『………おやすみ…なさぃ…』
2人の声を聞く前に
私は深い夢の中へと落ちていった