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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎






「当たり前だろ。…千冬は東卍に必要な存在だ…」

「……でも、アイツ…相当覚悟決まってたぞ」

「………分かってる。……それでも……何日かかっても、必ず引き止める」

「…そうか………頼んだぞ」

「オゥ」


そこまで話すと、ケンチンは話題を変えた


「……マイキー……さっき、レイナのこと送ってったけどよぉ……アイツ大丈夫だったか?」

「………ぇ…」

「斎場で会った時、スゲー顔色悪かったからよ………クマも酷かったし…………場地が亡くなった日から、ずっと眠れてないらしいって…千冬も心配してた…」

「……」

「……レイナ…やっぱりアイツのことが好きだったんだろうな……………オレなんか側から見てただけだけど……それでも、場地がレイナに惚れてたのはバレバレだったし……レイナにとっても…アイツは " 特別な存在 " だっただろうしよ…」


ケンチンの言葉に
安堵を感じていた胸が、再びザワつきだす


「…………あぁ………そう、だよな…」


俺の返事を聞いて
ケンチンは一瞬黙った


「……なぁ……マイキー……………っ…もしかして、今……………………いや……何でもねぇ…」


そこまで言うと
早口で取り繕うような言葉を並べ、ケンチンは電話を切ってしまった


「……」





液晶の時間を確認すると
pm 9:00を少し過ぎていた


『………ん………万次郎……誰かと話してた…?』

「…あぁ。…ケンチンから電話があった…」

『……そう………私…寝ちゃったんだね……ゴメン…』

「大丈夫だよ。…オレも寝てた」


フッと柔らかく微笑んだレイナの髪を
指先ですくって耳にかける


「……少しは眠れたか?」

『…ウン。……久しぶりに深く眠った気がする…』

「…………そっか…」


レイナはベッドに肘をつくと
ゆっくり体を起こした







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