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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎







「……他で泣けないなら……オレの前でいくらでも泣けばいい…」


他人に泣かれるのも苦手だったはずなのに
レイナの涙なら
全部、受け止めてやりたいと思った


『……………ありがと…』


しばらくの間、俺の胸に顔を埋めていたレイナが
ふと
小さな声で言った


『………万次郎………ギュッてして…』

「……………こう、か…?」

『……もっと。………もっと強く…』


触れ合う体温があたたかくて
「好きだ」と言ってしまいそうになる


「………レイナ…………コッチ向けよ…」


言われるまま顔を上げた彼女に
できるだけ優しく口付けた



言葉にする勇気が出なくて
想いを伝えるようにそっと啄む

水音を立てて唇を離した後
俺は冗談めかして聞いた


「………なぁ…………もう一回、するか?」

『…………ん………いいよ…』


微笑んだ彼女の身体をベッドに縫いとめ
深く深く口付ける



流れ込んでくる甘い唾液に
頭の中が痺れて

すぐに
他のことは何も考えられなくなった






それから俺たちは数えきれない位キスをして
気の済むまで身体を繋いだ




そして

とうとう意識を飛ばしてしまった彼女を抱えたまま、俺も少し眠った












微かな振動音で目を覚ますと
腕の中には、まだレイナが居た


小さく身じろぎをした彼女の額にキスして、携帯を開く

通話ボタンを押すと、いつもの低い声が聞こえてきた


「マイキー。今、電話平気か?」

「…ウン。…どうした?」

「オマエが帰った後、あの場でみんな解散したんだけど…一旦バラけてから千冬がオレに連絡よこしてよ……… " 総長に伝える前に、副総長に通しておきたい話がある " って言われて…ちょっと会ったんだワ」

「……」

「………マイキー………やっぱアイツ…" 東卍辞めたい " ってよ…」

「……………そうか…」

「……とりあえず……オマエに言われてた通り、" 総長とサシで話す場を設ける " って伝えといたぞ」

「…ウン。ありがとケンチン……後はオレが説得する」

「……認めないつもりか?」





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