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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第10章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆




集会などで夜、家を留守にする時には
仕事で居ない母親に代わり
よく妹たちのことを見てもらっていた



2005年の夏休み
83抗争があった日も
ルナとマナを連れて4人で武蔵祭りへ行く約束をしていたのに
直前でオレに呼び出しがかかって
結局彼女に押し付ける形になってしまった



日付けが変わってから帰宅すると
薄暗い部屋の中で彼女の影が起き上がった


『おかえり…すごい雨だったね』


レイナはそう言うと
ルナとマナが眠っている部屋の襖を閉めた


『お祭りの途中で降ってきたから…急いで帰ったんだ……お風呂借りて3人で入っちゃった』

「…そっか」

『……添い寝してたらいつの間にか私まで寝てたみたい………あ、2人の浴衣の裾に泥がついちゃったから洗濯してたんだった……雨上がったんだよね?…ちょっと干してくるね…』

「…オレがやるよ……悪かったな…こんな時間まで…」

『いーの。家に帰ってもひとりでやる事ないし』

「……」

『…うわ……隆の服もドロドロだよ?……早くシャワー浴びてきなよ』

「おー…ありがとな」




シャワーを浴び
下着と短パンだけを身に付けて
タオルで頭を拭きながら風呂場を出ると
レイナがギョッとした顔でオレを見ていた


「…?…」

『……何……そのカラダ…』


総勢100人の愛美愛主とぶつかったその日は
いつも以上に全身ケガだらけだった


『……っ……早く…手当てしなきゃ…』


青ざめた顔で薬箱を取りに行こうとするレイナの肩を掴む


「…後でいい」

『でも…』


オレは少し強引に彼女を引き寄せ
腕の中に包むように抱きしめた


『…隆?』

「……動くなって…」


抵抗をやめたレイナの身体から
ゆるゆると力が抜けていくのが分かった


「…………………ハァ………疲れた…」

『……フフ………珍しいね…隆がそんな事言うなんて…』

「……悪い」

『…ううん……嬉しいよ…』


レイナはそう言うと
優しく背中をさすってくれる


首筋に顔を埋めて深く息を吸い込むと
それだけで身体がフッと軽くなったような気がした









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