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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第10章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆




「…声、デケーよ」

『…っ…隆が急にあんな事聞いてくるからでしょ⁇』


顔を真っ赤にして動揺するレイナに
理由を説明する


「……アイツらにさぁ…聞かれたんだよ………オレとオマエが……その…………付き合ってんのか?…って…」


オレの言葉に
レイナは頬をこわばらせた


『…ぇ……それで…何て答えたの?』

「……オレら…付き合ってる訳じゃねーから……" 別にどうだっていいだろ "…って言って…ごまかしたけど…」

『……そ……そっかぁ…』


彼女は脱力したようにヘラリと笑うと
視線を逸らして下を向いた


『……そう…だよね…』


下唇を噛んでいる彼女を見つめながら
オレは言葉を続けた


「……後になってから…何でそんな風に答えたんだろって考えて……やっと気が付いた…」

『……』

「…オレさぁ………あン時……アイツらの前で…" レイナとは付き合ってない "って…どうしても言いたくなかったんだよ…………オマエのこと……絶対に取られたくなかった…」

『………ぇ……』


オレの言葉に
彼女が顔を上げた


「……今さら…って感じたならゴメンな………レイナがオレをどう思ってるのかとか…どんな気持ちで一緒に居てくれてるのかとか……今までちゃんと考えたこと無かったんだ………でもさ………もし……オマエが…オレのこと……友達じゃなくて…男として見てくれてんだったら…」


オレは
レイナの瞳を真っ直ぐに見つめて言った


「…オレと……付き合ってくんねぇか?」




見開かれていた丸い目が
柔らかく細められていく


『………嬉しい………ありがと隆……』


そう言って微笑むレイナを見て
これまでも彼女の笑顔がずっと自分の側にあったことを
改めて思い出した





小さな肩を引き寄せ
そっと抱きしめると

欠けていたパーツが合わさったように
彼女の身体が腕の中にピッタリと収まった




「………オレの方こそ………ありがとな…レイナ…」









合わせた胸から

互いの心音が伝わる














古びたアパートの

薄暗い玄関で





オレ達は


やっと見つけた片割れ同士のように





いつまでも


いつまでも

寄り添っていた











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