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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第7章 東京卍リベンジャーズ・三途春千夜




空港直通のチケットを買って乗り場へ行くと
既に目当てのバスは到着していた


彼女のパスポートと航空券、スーツケースを差し出す


『………ぇ……』

「……まだ飛行機の時間まで余裕はある……ここからはひとりで行けるな?」

『………ハル?』

「…………2人でいるとどうしても目立つ……オレは少し時期をずらしてから行くことにする…」

『……ゃ……そんなの嫌だよ!』


取り乱すレイナの頬に手を添えて落ち着かせる

バスが発車のアナウンスを始めた


「……聞け……スーツケースの底にカネと金塊が入ってる……センサーには引っかからないようになってるから安心しろ………空港を出て安全な場所に行くまでは下のファスナーを絶対に開けるな…」

『……ハル………私…怖いよ…』

「…大丈夫だ……必ず上手くいく…………オレを信じろって…」

『……………ハ…ル…』


オレは
彼女の胸のペンダントに触れた


「……なぁ………このお守り…借りてもいいか?」

『………うん。…もちろんだよ……ハルが持ってて…』


泣き出してしまったレイナの唇にキスをして
彼女の首にかかったペンダントを外した


「……じゃあ……早くバスに乗れ……」

『……』


濡れた頬を拭ってやり、瞳を真っ直ぐに見つめて頷くと
レイナは渋々パスポートとチケット、スーツケースを手にした


「…レイナ?」


ステップを上がっていく背中に
声を掛けた


『……?…』

「………オレたちの寝室は…オマエの趣味でいい………コーヒー用のカップ……オレの分も忘れずに買っとけよ?」


その言葉を聞いた彼女は安心したように頷くと
『任せて』と言って笑った















小さくなるバスの窓を

オレはいつまでも見つめていた







(………悪いな…………約束は…守れそうにない…………でも………アンタのことだけは…オレが必ず自由にしてやるから……)






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