• テキストサイズ

裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第7章 東京卍リベンジャーズ・三途春千夜




なるべく裏道を駆使しながら
夜通し車を飛ばす

目当ての別荘地は
予想通りオフシーズンに入り閑散としていた



木々の間に隠すように車を停め
後ろへまわりトランクを開けた


少し眩しそうに目を細めながら
レイナがオレを呼ぶ


『……ハル…?』

「………もう大丈夫だ……誰にもつけられてねぇ…」


彼女は弾かれたように身体を起こすと
首にしがみついてきた


『……良かった…』

「……」


レイナを抱き上げ
そっと地面に降ろした後
助手席からスーツケースを取り出す


「…腹は?減ってるか?」

『ペコペコ』

「……じゃあ…とりあえずメシ食って……それから泊まるとこ探すぞ…」

『ウン♪』


彼女はすっかりご機嫌な様子で腕を絡ませてくる


「………アンタ……もう少し緊張感持てよ…」

『……だって…嬉しいんだもん………これから…ずっとハルと一緒に居られるんだよね?』


キラキラと輝く瞳を真っ直ぐに向けて
レイナは答えを待つ


「……」


オレは空いている方の手を彼女の後頭部に添え
胸元へ強く引き寄せた


「………あぁ………これからはずっと一緒だ…」


甘い香りのする髪へ口付けを落とすと
腕の中でレイナが顔を上げる


『…………ハル…………愛してる……』




長い睫毛がそっと伏せられていくのを

静かな気持ちで見つめた










柔らかな唇を味わいながら

心の中で告げる





(……オレも…アンタを愛してる……)





/ 655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp