第7章 東京卍リベンジャーズ・三途春千夜
1ヶ月はあっという間に過ぎ
決行の夜がきた
マイキーや鶴蝶、他の幹部たちのスケジュールを調べ
レイナがひとりで居ることを確認していたオレは
ココのパソコンで手を加えておいた認証を使ってマンションのドアを開けた
レイナが食欲を取り戻し、元気になったことは鶴蝶から聞いていたが
明るくなった顔色を実際に見て、オレは心から安心した
持ってきたスーツケースに急いで着替えを詰めさせ
玄関で靴を履く
「……もし、しくじったら…いくらアンタでもただじゃ済まない。…散々いたぶられた挙句に殺されるかも知れない。………それでも本当にいいんだな?」
『…当たり前でしょ?早く行こーよ♪』
その声に背中を押されるようにして
オレはドアを開けた
真夜中の地下駐車場に
人の気配は無かった
あらかじめ位置を確認しておいた防犯カメラに映るようにして
車のトランクに彼女の身体を押し込み
わざと荒々しく閉める
顔を上げ
天井からこちらを見つめている真っ黒いカメラのレンズに銃口を向けて
オレは引き金を引いた