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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第7章 東京卍リベンジャーズ・三途春千夜




「……」


短い時間で
オレは頭をフル回転させて考えた


「…………分かった………一緒に逃げよう…」

『……ハル…』

「…その為には準備があるから、今すぐは無理だ…」

『……』


レイナの頭に手を添え
目を見て言い聞かせる


「…1ヶ月後に迎えにくる。……それまでに…飯いっぱい食って元気になっとけ…」


美しい瞳が潤んで
不安気だった表情がこぼれるような笑顔に変わった


『うん、そうする。……ありがとうハル』


彼女の身体をベットに横たえ
額にキスして寝室を後にする



自分の気持ちが
ようやく分かったような気がした






リビングへ行くと
ネクタイを緩めた蘭がソファでくつろいでいた


「…アレ⁇…もういいのか?」

「………あぁ…」

「……何だよ……久しぶりの再会なのに…アッサリしてんだな…」


冷えたカブラスをグラスに注ぎながら笑う蘭に
オレは言った


「………ありがとな…」

「は?…何のことだか分かんねぇワ」

「……」

「………用が済んだなら帰れよ……いくらオレだって…具合の悪い女襲ったりしねぇから…」

「……あぁ…」


出ていこうとするオレの背中に
蘭が言う


「…いつまでもシケた面してんじゃねーよ……つまんねーだろーが…」

「…………フッ………テメェの万年寝ぼけ面よりマシだワ……目薬でも差してこい…」


静かなリビングに
「…ひっでぇ」と笑う蘭の声が響いた












その夜
自宅に帰ったオレは

部屋のあちこちに置かれたクスリを集め
全てトイレに流した



1ヶ月の間に
準備を整えなくてはならない






スマホを取り出し
数件、電話を入れた後

調べものをするためにPCを開いた







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