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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第7章 東京卍リベンジャーズ・三途春千夜




「…三途」


不意に
耳元で名前を呼ばれた


「…鶴蝶かぁ?…どうした?」

「…レイナのことで相談があるんだが…」


ずっと考えないようにしていた名前を聞いて
胸の奥が微かに疼いた



" レイナが全然食事をとらない "


" ずっと寝室にこもって出てこない "



鶴蝶はそう言って
困り果てた顔でオレのアドバイスを求めた



「はぁ?アイツが飯食わねーなんてそんなことあるか?好物出してやりゃ人の分まで食うような女だぞ?」

「そうなのか⁈…レイナの好物って何だ⁇」


メモを手にした鶴蝶に
オレは彼女の好物を次々に教えていった


「パンなら恵比寿にある○○デリのバケットサンド。スモークチキンのサラダをクルトン抜きで、代わりにクラッシュドナッツとパルミジャーノ・レッジャーノを追加でトッピング。ドレッシングはフレンチマスタードが入ったレモンベースで、グラインドしたブラックペッパーを気持ち多めに。六本木のブーランジェリー□□のクロワッサンは朝8:30に焼き上がり。チャウダーもセットで買うこと。但しパセリは抜きで。青山通りの△△のプリンか代々木公園の近くにあるケーキ屋のマカダミアナッツとホワイトチョコチップの入ったクッキーも買って行くと何となく機嫌がよくなる。代々木公園に行くなら水曜日に出るキッチンカーのデミグラスとフレッシュトマトソースが半分ずつかかったオムライスも割と好きだからその時がいい。和食なら神楽坂□△の手毬寿司か銀座◎◎屋の◇◇御膳、中華なら赤坂の…」

「…ちょ、ちょ、待て三途……オマエ…そんなこと全部覚えてんのか?」

「あ?まだ全然言ってねーぞ?」


そう言ってふと周りを見渡すと
蘭や竜胆、ココまでが呆気に取られたような顔でオレを見ていた


「…っとりあえず!明日は恵比寿の○○デリに行ってみるワ……ありがとな三途…また今度教えてくれ…」

「…おー…いつでも聞けよ…」


鶴蝶が行ってしまうと
オレはもう一度目を閉じた



(…レイナは…体調が悪いのか…)



食事をとらず、寝室にこもっているなんて
彼女らしくなかった



(……好きなモン食えば…また元気になるだろ…………あぁ……アイツが入れたコーヒー…飲みてぇな…)




久しぶりに彼女のことを考えながら

オレは
少し眠った




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