第7章 東京卍リベンジャーズ・三途春千夜
マイキーは手を伸ばし、レイナの腕を掴むと
そのまま部屋の中に引き入れた
「……明日の朝……オレの部屋に来い…」
「……はい…」
ドアが閉まる寸前に見えたのは
不安そうにオレを見上げるレイナの顔だった
ココと2人
エレベーターを降りる
「……オマエからの電話を切った直後…マイキーから " レイナが部屋に居ない " って連絡が来たんだ………それで…正直に話すしかなかった…」
「……」
「……三途……本当にすまない…」
「…オマエのせいじゃない…」
「……」
「………………巻き込んで悪かったな……」
そのまま事務所へ向かい
朝まで過ごした
戻ってきたマイキーは
オレを部屋に呼ぶと昨日の説明を求めた
「………全ては…散歩に連れ出したオレの責任です……どんな処分でも受ける覚悟はできてます…」
頭を下げたオレに
マイキーは言った
「………レイナの話では………母親との思い出の家をどうしてももう一度見たくなって……オマエを騙して…無理矢理外に出たと言っていた………どっちが本当なんだ…?」
「……っ…」
「…………まぁいい……………三途……オマエにはレイナの世話係から外れてもらう…………話は以上だ…」
「……ぇ…」
「……不満か?」
「…いえ…」
「…だったら下がれ…」
「………うっす…」
オレは頭を下げて
マイキーの部屋を後にした
正直
こんなに軽い処分で済むとは思っていなかった
レイナのことも
あのままマンションに置いておくようだ
それが分かっただけでも
オレは少しホッとしていた