第7章 東京卍リベンジャーズ・三途春千夜
事務所に戻ったオレは
マイキーや幹部達の前で全てを報告した
「レイナの父親の件は、このままずっと隠しておけることでもなかった。そう考えれば、いい機会だったのかもしれない」
マイキーはそのように判断し
部屋を出て行った
結局、オレもオレの部下も
何の咎めも受けることのないままこの話は終わった
「…なぁ、三途〜」
蘭がニヤついた顔で声を掛けてくる時は
大抵ウザ絡みだ
「…レイナちゃん…最近どうしてる?」
「……は?…今さんざん話してたろ……テメェは目ェ開いて寝てたのか?」
「オレが知りたいのは、あーゆーことじゃないんだよ。…もっと…あの子自身の情報みたいなやつ」
「何でそんな事聞きたがる…」
「…オレ…好きなんだよね〜……ああいう穢れのない目した…聖母みたいな感じの子…」
「…何言ってんだテメェ……アイツはマイキーの女だぞ…」
「……分かってねーなぁ……その、" 絶対に手出しできない所 "に興奮すんだろーが…」
「……んだそれ……テメェみてぇなクソ変態に教える情報なんざ何もねぇワ」
「…ちぇ〜……つまんねぇからマンションに遊び行こっかな…」
蘭のその言葉に
カッと頭に血がのぼる
「…オイ……また勝手に行くなよ?」
「はぁ?…オマエにそんな事言われる筋合い無いと思うけど?」
「あ゛⁇コッチはマイキーからアイツの事任されてんだよ!」
「ハイハイ…分かった分かった。…てか三途さぁ…レイナちゃんの事になるとすーぐムキになるよな………もしかして…ホレちゃったとか?」
「んな訳ねーだろ!オレはガキには興味ねぇ‼︎」
「……ホラ……クスクス……またムキになってる…」
「いい加減にしろ‼︎テメェの七三は頭ん中までまだらに染まってんのかゴラァ‼︎」
「……ひでぇ…………竜胆〜…三途が兄ちゃんのカッコいい髪型バカにした〜」
「黙れ!テメェの髪型がカッコよかった事なんざ一瞬も無ぇワ‼︎」
「…ホラァ……竜胆聞いた〜?」
「……兄貴……三途からかうの止めろっていつも言ってんだろ…面倒くせぇ…」
「…だって……クスクス……面白いんだもん♪」
「……蘭………テメェ…」
オレがホルスターの拳銃に手をやると
蘭は笑いながら部屋を出て行った