• テキストサイズ

幸せの生き方 ※名探偵コナン 安室透落ち予定

第1章 出会い




「一つ、質問をよろしいですか。」

カチャリ、と銃口を男性の頭に押し当てて彼は問いかける。

ひんやりとしたその感触に、今まで吠えていた男性は
顔面蒼白で押し黙った。


「彼女は、誰ですか」


こんな女性知らない。

部下から、来訪者は男性一名だと聞いていた。

それに、今までの調査で夫婦に子供がいないことも分かっている。


「だ、誰って…。ここの夫婦の娘だ…」


恐怖に引きつりながら、男性は答えた。

娘…?
まさか、そんなはずはない。

そう思いながらも、今この状況で嘘をつくメリットも見当たらない。
念のため、男性を睨みつけて本当か?と視線で脅すが
男性は本当だ!!と唾を飛ばしてくる。


「…では次の質問です。なぜ、彼女は縛られている?」


娘かどうかは、最悪もう一度調べ直せばいい。

それより、この異様な光景の説明が欲しかった。

本当はすぐにどちらも殺してしまえば解決する。
この少女が娘であれば、なおのこと殺すしかない。

それでも、聞かずにはいられなかった。

なぜなら、縛られている少女はずっと天井を見たまま
こちらをちらりとも見てこないのだ。

突然扉が開けば、驚いてこちらを向くはず。
男性が脅されていれば、恐怖にゆがむ顔をするはず。

だが、横たわる少女はどちらの反応も示さず
ただそこに横たわっているだけだった。

あまりにも、異様だった。


/ 18ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp