第1章 【ヒロアカ】ホークスとスワロー チビ鷹との幼少期編
声のする部屋の前につきこっそり覗いてみると、とんでもない光景が広がっていた、
部屋の中央にいる兄さん目掛けてボールがビュンビュンと部屋のあっちこっちから飛ばされており中には火の着いてるものもあった、兄さんは手に持った大きな羽で球を撃ち落としたり避けたりしていた
貴「なっ!?」
すると、避けきれなかったのか球が当たってしまいバランスを崩し落下してしまった、そこに火の着いた球が迫っていた
貴「お兄ちゃん!!」
考えるより先に勝手に身体が動いていた、羽を飛ばし盾にして火の着いてる球を防ぎつつ兄さんを翼で包んでいた
ホークス「えっ!?みゆき!?」
貴「お兄ちゃん、大丈夫と?」
私が乱入してきたせいか直ぐに球は飛んでこなくなり、怖い顔した翔乃が部屋に入ってきた
翔乃「みゆき、お前…」
貴「ヒッ、」
すると兄さんは直ぐに立ち上がり私を守るように、翔乃さんの前に両手と翼を広げて立ちふさがった。
ホークス「みゆきは、悪ないけー怒らんでk
翔乃「どけ、ホークス」
ホークス「絶対どかん」
翔乃「どけって言ってるだろ」
とどかそうとするが、兄さんは小さく震えながらも、私を抱きしめ翼で覆い隠した
翔乃さんは兄さんを引き剥がそうとしたが、羽で必死に抵抗していた
翔乃「チッ、ハァ…そのままでいいから答えろみゆき今何をした?」
貴「だ…だって、お兄ちゃんが危ないと思って、ほいたら身体が勝手に…」
翔乃「違うそうじゃない、どうやって火を消したんだ!」
と下を指さした
貴「えっ?」
見てみると、足元に火の消えた球が落ちていた…
翔乃「どうなんだ!」
貴「………?分かりません」
落ち着いて当たりを見回してみると、辺りには球が沢山転がっていて、火の着いてる物はまだ燃えていた
翔乃『…無意識という事か?仮に火が消えたのが偶然だとしても、あの勢いで飛んでいたボールを羽で防いだら普通は何処かに飛んで行くはず、こんなふうに足元に転がるはずがない』
歌田さんが慌てながら部屋に入ってきた
歌田「みゆきちゃんいた!も〜勝手に飛んでいっちダメでしょ!!」
貴「あっ、歌田さんごめんなさい」
歌田「すみませんお邪魔してしまって」
翔乃「ああ…」