第1章 【ヒロアカ】ホークスとスワロー チビ鷹との幼少期編
夏のある夜
歌田「みゆきちゃん、偉い人に呼ばれたから行ってくるけど、1人でも寝れるかな?」
貴「うん!大丈夫〜」
歌田「あら!みゆきちゃんは偉いね〜」
貴「エヘヘ、おやすみ歌田さん」
歌田「おやすみみゆきちゃん」
そう言ってそっと頭を撫でてから、立ち去った
私はこっそり歌田さんの服の裾に羽をつける…
上司からの呼び出し…もしかすると、あのことかもしれないからね
翼を広げて耳を塞いで集中する…
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コンコン…
歌田「失礼します、お呼びでしょうか?」
公偉「ええ、例の予知夢の件でね」
歌田「はい」
公偉「あの事故が、起きてしまったわ」
歌田「えぇ!?」
公安役員「白雲朧、並びに相澤消太のインターン先で突如巨大敵が出現、建物が倒壊しそこにいた子供を助けようと飛び込み、下敷きになり死亡したと、潜入調査をしていた者から先程連絡があった、助けようと試みたが想像してた以上に規模が大きく対処しきれなかったとのこと」
歌田「……雄英側には知らせなかったのですか?」
公偉「もちろんよ、当たり前でしょ…今のところ的中率は100%でも予知夢の数が少なすぎる、確証もないあやふやな個性を根拠に、大々的に動くことは出来ないし、仮に的中率100%の予言だったとしたらそれこそ外にもらす訳には行かないでしょ?」
歌田「……………」
公偉「でも今回の事でハッキリした、あの子の予知夢は必ず当たる…素晴らしい素材よ」
公安役員「どちらにせよ、これは機密事項だ、くれぐれも気をつけるように」
歌田「確証を得るために今回もあえて何もしなかった…と」
公偉「……否定はしないわ」
歌田「そんな…志村君の事も分倍河原君の事も救えず今回も…」
公偉「仕方ないでょ、世界の秩序を保つためには、多少の犠牲は付き物なのよ」
歌田「……この事、あの子にみゆきになんて言えば…」
公偉「それは、貴方に任せるは…あの子をコントロールするのが貴方の仕事でしょ?」
歌田「…はい」
公偉「一応言っておくけど、予知夢のことは誰にも言わないようにしっかり指導しておてちょうだいね」
歌田「はい…」
公偉「…ハァ〜、まさかとは思うけど、あの子に…、あの子達に情でも湧いたの?」
歌田「…………」