第1章 【ヒロアカ】ホークスとスワロー チビ鷹との幼少期編
私は堪えきれなくなって涙をこぼしてしまった…1度こぼすと後から後から流れ出てくる…そんな私の背中を兄さんは優しくトントンとさすってくれる…
ホークス「大丈夫…大丈夫やけんみゆき…」
貴「…うん、大丈夫やよ…啓悟お兄ちゃん」
私達は、しばらく声を出さずに泣いたお互いの目からポロポロと流れ落ちる涙が「大丈夫」が真に意味するものが何かは分からない…
そんな私達を歌田さんは包み込むように抱きしめてくれる…
貴『力が欲しい…この先の未来を変え兄さんを皆を丸ごと救えるように…でもこの羽にそんな力があるだろうか?』
啓悟『強くなりたい…みゆきを皆を守れるように』
貴『変えられたとしてその先の未来がいい方向に向くとも限らない…どんな状況でも解決できるように…強くならなきゃ、頑張るから…だから…』
啓悟『俺がそばにいるから、みゆきが笑って過ごせるように…強くなるけん、俺が守るけん…やから…』
貴・啓悟『幸せになって…兄さん・みゆき』
ケーキに乗っていたエンデヴァー型のロウソクが暗い部屋を優しく照らしてくれていた…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
歌田「ほら、2人とも…元気だして、ケーキ食べよ」
貴・啓悟「うん・はい」
歌田「…啓悟君、ロウソクの火ふーしてくれる?」
啓悟「ふー」
パチリと部屋の電気がつき、少し眩しかった
貴・歌田「おめでと〜う」
パチパチパチ…
その後ケーキを切り分け皆で食べた、少し形の崩れたエンデヴァーロウソクを兄さんは大事そうにしまっていた、寝る時間になるまで遊び手を繋いで2人で眠った、お互いの決意を胸にひめ…
そんな私達に歌田さんはそっと布団をかけ直してくれる
歌田「お休み…啓悟君みゆきちゃん」
貴・啓悟『兄さん・みゆきを明るく照らせますように…』