第57章 バタービール
「あなたは何をしていたの?宿題はやった?」
と、ハーマイオニーが心配そうにハリーに尋ねた。
「ううん、ルーピン先生が部屋で紅茶を入れてくれた。そうしたら、スネイプが来たんだ」
「スネイプが?」
ミラは手をつけていたヌガーを、口に運ぶのをやめてハリーの話しに耳を傾けた。
「ルーピン先生はスネイプが薬を調合してくれたって言ってた。でも、ゴブレットからは煙が出てたし、砂糖を入れると効果がなくなるって----ひどい味だって」
ミラとロンは顔を顰めた。
「それ、飲んでも大丈夫なやつ?」
「僕は絶対毒だと思うな」
「かなり複雑なものみたい。その薬を作れる魔法使いは少ないって」
「そろそろ大広間に行かないと。宴会が後五分で始まっちゃう----」
四人は急いでソファーの上に広げたお菓子を片付けると、急いで『肖像画』の通路を通り、他のグリフィンドール生たちと一緒に下へ降りて行った。
しかし、話題はまだスネイプ先生のことを話していた。
「だけど、もしスネイプ先生が----」と行ったハーマイオニーは声を落として、あたりを注意深く見回した。
「もし、スネイプ先生が本当にそのつもりなら----ルーピン先生に毒を盛るつもりだったら----ハリーの目の前ではやらないでしょう」
「うん、多分」
「あとでジワジワ効いてくる毒かもしれない」
「ありえるな、だから君の前で飲んでもすぐには苦しまなかったのかも」
話している間に四人は玄関ホールに到着すると、そこを横切り、大広間に向かった。