• テキストサイズ

~セーラー服と銀八先生~ 銀魂3Z沿い小説

第20章 【第十六講】『やっぱり』猫『が好き』


 体育館に三年生が列を成して座っている。
 健康診断を終え、これから医者による特別授業が行われる。
 結局、銀八は来なかった。代わりに教室に現れた副担任によると、出勤していないのだという。

「やはり、僕は身長が伸びないのだろうか……」
「九ちゃんはそのままで充分素敵よ」

 身長が一ミリも伸びていなかった九兵衛が妙に慰められ、

「せっかくガチガチに固めたのに、ムダになったアル。スプレー代返せよコルァ」

 神楽は誰にともなくキレている。
 インチキをしようと髪を逆立てて測定に行ったが、咎められて正確な高さで測られたからだ。
 担任が無断欠勤をしているというのに、誰も心配などしていない。

「○○、少しはデカくなってたか?」

 沖田は○○の胸を指し示す。

「測ってないし、土方くんより明確にヒドいセクハラ」
「総悟、そういうのはよくないぞ。それに、貧乳も悪くない。スレンダーで魅力のある女性はたくさんいる。たとえ、洗濯板みたいな胸でもな」

 そう言う近藤の頭の中は妙の胸でいっぱいになっている。

「なんだろう。近藤さんにも日常的にセクハラされてる気がする」

 妙に対する振る舞い以外にも、所構わず裸になったり、目に余る行為が多々ある。

「ここからは、生活習慣病について勉強していきましょうね」

 医者と看護師がステージに立ち、特別授業が始まった。
/ 226ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp