• テキストサイズ

~セーラー服と銀八先生~ 銀魂3Z沿い小説

第13章 【第九講】どんな映画にも一箇所くらい見所はあるよね。ない?


「何、しっかり芝居してんだ! 監督見てねーし!」

 土方は息を切らせる。
 離れた場所でジャンプを読んでいた銀八に対し、勝男は「おいコラ! 担任!」と話しかけに向かっていた。
 その間、手持ち無沙汰になり、沖田と○○は二人芝居を繰り広げていた。

「なんでィ。今からこの映画一番の見どころだってのに」
「映画じゃねーだろ! 台本あんのか!? 台本あんのか!!?」
「日本で一番有名な映画ですぜ。これから主人公を一人前のメス豚に仕立て上げて行くストーリーでさァ」
「知らねーよ、そんな映画!」
「私も知らないよ、そんな映画」

 どうやら、○○と沖田で続きが異なる模様。

「もっと楽しい芝居がしたいなァ。そうだ」

 ○○は嬉々とした表情で土方を見上げた。

「今度は土方くんが相手役ね」
「なっ……! はァ!?」

 見上げてくる○○の瞳が輝いている。
 土方はたじろぐ。

 ――私、土方くんのことが……!

 台詞だとしても、も、もしや、○○の口からそんな言葉が……
 どぎまぎする土方をよそに、○○は芝居を始める。

『エイ●リアァァァン!!』

 突然○○は土方にアッパーカットを食らわせた。

「何でロッ●ー!」

 土方、10カウントにてノックアウト。
/ 226ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp