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あなたなら誰を選びますか

第9章 宮侑


貴方side

カバンを持ち上げて更衣室を出る

「ゆいな」

「侑…」

「それ持ったる」

カバンを侑に取られた

「え、いいよ悪いし…」

「ええから!!」

「…部活はいいの?」

「俺はバレーを世界一愛しとるけどおんなじくらいゆいなのことも愛しとんや」

突然の告白に少し戸惑いを覚えた

私は話を逸らした

「侑は小鳥遊に何もされてない?大丈夫?」

「平気や、ゆいなのが大変やったやろ」

平気って言葉にホッと胸を撫で下ろした

私のせいで彼らを傷つけていないかずっと不安だった

もしも、もしもバレーができなくなっていたら…

そう考えると恐ろしくてたまらない

「私は慣れてるから」

「慣れたらあかん!!」

侑は私の両肩を掴んで怒ってくる

「…えっと…」

「今でもやられとんのか、ゆいなは今も傷ついてるんか!!」

「い、今はやられてないよ!なんでそんなに怒るの」

「ゆいなが大事やからやん!」

「私は侑のこと…」

「嫌いなんて言わせんで、サムから全部聞いたわ。すまん、俺はなんもわかってやれんかった」

申し訳なさそうな顔をしてすぐに真剣な顔をして

「でも俺はゆいなのそばにいたいねん。好きや、俺が守ったるから、約束もちゃんと守る、やから俺と付き合ってほしい!」

「前も言ったけど私は付き合えない」

「なんでなん?俺が納得する理由やなかったら俺は引けへん」

納得する理由か…嘘をついても今はバレる

なんて言えば納得してくれるんだろう

悩んでいたら

「俺の何が不安なん?もしもサムが言っとったように否定されたり認めてもらえないのが怖いなら俺がゆいなを認めたるし、それじゃあかんの?」

「怖いの、侑のファンは過激な人いるし、それにその中にも本気で侑のこと好きな子だっている、私は堂々とできないし、侑の彼女として相応しい人になれる自信もない」

「そんなもんいらんやん、相応しいってなんや?俺は好きやから付き合いたい、好きって気持ちだけじゃあかんの?」

「バレたら怖いじゃん!」

私は侑に怒鳴りつけた
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