• テキストサイズ

あなたなら誰を選びますか

第9章 宮侑


治side

「追いかけろや」

「無理やって」

「なんでや!!ゆいなのこと好きやないのか!!」

「好きやけどアイツは俺が嫌いやねん!!」

俺はツムの胸ぐらを掴んで殴った

「このクソブタサム!」

「ええ!よく聞けや!ゆいなは“否定されるのも、認めてもらえないのも全部怖い、自信がない”って言うとったわ!お前と付き合われへんのは小鳥遊達がかけた呪いのせいやろ!!今ここでお前が追いかけんかったら一生このままやぞ!!」

ツムは初めて聞いたのか目を見開いていた

「今しかチャンスないやろ!!なんでそこでへこたれんねん!!ツムじゃないとゆいなはあかんねん!!行かへんのなら俺に譲れや!!このクソツム!!」

「譲わけないやろ!!サムに言われんでもわかっとるわ!!………ありがとうな」

ボソッとツムはつぶやいて俺を押しのけてゆいなの後を追った

本当は内心2人が付き合わんことに少し安心しとった

でもいざこう背中を押すと

「辛いなぁ」

「治、よぉ言ってくれたわ、ほんまありがとうな」

ほんまにこれでよかったんや

わかっとるけど

辛いなぁ

「今日はアイス奢ったる!」

「俺も仕方ないから奢ってあげるからそんな顔しないでよ」

でも俺もええ仲間をもったんやな

「おう!ありがとうな!」
/ 118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp