第9章 宮侑
「遅いよ、ビッチ先生」
「なーにそこまで倒してんのね、じゃああとは運ぶだけじゃない」
「このクソ女ァァ!!」
ビッチ先生が来た安心感で少し力が抜けた
そのすきに私の足が振り払われた
「ゆいな!力を抜いちゃダメよ!!このバカ!そいつ軍人になってたのよ!」
軍人…?
「殺してやる…今度こそ、お前を殺す」
「ぐっ…あ”ぁ…」
苦しい
視界が揺れ動く
「なにしてんねん!!ゆいなを離せや!!」
ダメ、近づいたらみんなが…
「どきなさい坊やたち」
ビッチ先生は小鳥遊の腕を掴んだ
「今すぐその手を離しなさい、さもなければ殺すわよ」
「なんだテメェ!!」
「統合情報部だ、お前のことは調べさせてもらった」
烏間先生が小鳥遊の意識を飛ばした
「ぐはっ」
それと同時に私は解放された
「けほっけほっ」
「大丈夫か、百瀬」
「烏間先生…」
「遅くなってすまない、無事で安心した、あとは俺たちに任せろ」
「あんたどんなけ父親に嫌われれば気が済むのよ、本当心配したんだから」
「ごめんなさい」
「バカそういう時はありがとうでしょ、本当に変わってないんだから!私はあんたの先生なのよ!卒業してもあんたたちガキ共の先生なの!助けて当然でしょ!」
「はい、ありがとうございます」
笑うとビッチ先生は私を抱きしめてきた
「もぉ〜あんた本当に…」
烏間先生は私の頭を撫でて
「ひとりで抱え込んで無理をする君が頼ってくれたことが何よりも誇らしい。俺たちはもう行くが大丈夫か?必要ならば病院に行くのが1番だ」
「あんたどうせ背中打ったりしてんでしょ、女なんだから気をつけるのよ」
そう言うと2人は小鳥遊を連れて帰った
「ゆいな、大丈夫か?」
「これはちゃんと説明してくれへん?」
「言いたくないかもしれへんがここにいる全員が聞く資格がある思っとる」
「…はい、ちゃんと話します」