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あなたなら誰を選びますか

第9章 宮侑


貴方side

2日間もあの人がいるのか

でも前とは少し変わってたしバレーのことなら大丈夫なのかな?

侑のこともこのままじゃダメなのわかってるけど

私はあの人が気になってそれどころじゃなかった

せめてあの人がいなかったら

ちゃんと話し合って元通りの友達でいられるように努力したかもしれないのに

あの人が頭から離れなかった

「なぁゆいなってあの小鳥遊監督と知り合いやったんやな」

「どういう関係なの?」

「…うん、まぁちょっと昔ね」

「はよあいたいなぁ」

「な!待ち遠しいやんな!!」

「あれ?侑は?」

「職員室や、先生に呼び出されとったわ。部活も遅れるかもあらへんな」

「…侑」

「なぁゆいな…侑と何があってん?」

「…意見の食い違い…?」

「そうや、ゆいなが頑固やから」

「うおっビビらせんなや!侑!」

「すまんな!俺の話しとったからつい」

「なんで…」

もう話しかけてこないかと…

私ひどいこと言ったのに嫌いって言ったのに…

「俺はまだ納得してないで、自分だけ逃げるなんてさせへんからな」

少し低めの声にビクッとする

「あ………」

「ツム、なんやその言い方。怖がっとるやん」

「黙ってや。小鳥遊監督、自分の元お父さんなんやなぁ」

侑の言葉に体が反応した

「なんで…」

「昨日赤羽くんに小鳥遊って誰のことかわかる?言うたらゆいなの元苗字言うとったわ」

見せつけられるスマホ画面がなによりの証拠だ

「「「え!!」」」

「自分はずいぶん秘密多いんやなぁ…俺のことだけやなくてコイツらのこと本当は嫌いなん?」

「それは…」

「はっきり言ってや、もう限界やわ。クラスも一緒やし、このままじゃやりずらいねん。嫌いやから隠し事すんの?」

「ちがっ…」

「何が違うん?自分が言ったんやで、俺が嫌いやって」

「い、今ここで話す内容じゃない」

「じゃあいつならいいん?休み時間もいなくなるの自分やんか」

「それは……」

侑が怖い

「侑、一旦落ち着きや」

「北さん…」

「一方的に責めたらあかん。ゆいなは待ってほしい言うてたやんか、忘れたんか?」

「……」

「しばらく2人は頭を冷やしや」
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