第8章 赤羽業
「これお土産です、皆さんで食べてください」
部員にお土産を渡していると部員の間でヒソヒソ話が開催される
「首元赤いな、あれか?キスマいうやつか?」
「アランちょっと聞いてみてや」
「無理やろ、侑か治仲ええやろ、聞いてみてや」
「む、無理やって!」
「そもそもゆいな気づいてなさそうやな」
誰が聞くかで話し合っていたら
1人勇者がいた
「ゆいな」
「赤木先輩どうしました?」
そう赤木路成だ
「首赤なっとるけど大丈夫かいな?」
「首ですか?え、どこですか?」
案の定気づいていなかったゆいな
「この辺や」
赤木の指した場所にゆいなは手を置いて
「え、どうしたんだろう…かいちゃったのかな虫に刺されちゃったんで……」
何かを思い出すような顔をして
「ほんと!どうしちゃったんですかね!!はは…は…」
誤魔化し方がわかりやすくて
「キスマや…あれはキスマ決定やんか…」
「ゆいなは大人の階段登ったんやな…」
「おめでとうでも言っておくか?」
「バカ!信介それはあかん」
「そうなん?でもおめでたいことちゃうの?」
「やけど!!」
北の行動にみんなが止める
ゆいなはスマホ片手に体育館を出て行った
気になる部員達はその後をついていった
「あ、ねぇカルマの仕業でしょ」
彼氏と電話しているゆいなに少し後ずさるが
聞かずにはいられなかった
「ほんっとうに恥ずかしかったし………それは、そうだけど!!でも人目とかあるし………ほんとばか………………私もビッチ先生に仕込まれてるし!!次は私が恥ずかしがらせてやるんだからね」
カルマの声は聞こえないがゆいなの内容的に大体がわかる
「…次はゆいなが攻めるのか」
「大胆やなぁ」
ゆいなが近づいてきてることに気づいてない部員は後で怒られたとか何とか