第4章 文武両道
「うぅ〜」
休憩中ゆいなは頭を抱えていた
教える役をやるのはやっぱりまだ早かったか
ゆいなは頭は良いけど教える力が弱い
双子もゆいな相手ならやる気なると思って考えたけど
今日は治くん、明日は侑くん担当にした
でもゆいなが悩むくらいならやめておいたほうがいいだろうか
「ゆいな、大丈夫?磯貝とか渚と変わる?」
「ううん。あの双子の相手は私がやりたい。マネージャーとして問題児2人の相手くらいできるようになりたい」
「でもゆいなもテストあるでしょ」
「教えることで私も学べるし頑張る」
「でも休憩くらいはしな、ほら懐かしのアレやっておいでよ」
「ヘイパース!!」
「へいあんさーつ!!」
「…でも…」
「銃がいい?俺とナイフで手合わせする?貸してあげようか?」
「んー銃使いたいっていうか持ってきた、的ある?」
「あるある、てかペイントにして競う?」
「あ、そうする!」
ゆいなはさっきよりも元気な顔を見せてくれて少し安心した
「カルマが赤、私が青でいい?」
「うん、それでいいよ」
「じゃあ私がカルマのほっぺに赤色のペイントつけてあげるね」
そう言うとゆいなは親指にペイントをつけて俺の頬に触れた
俺もゆいなの頬に青色のペイントをつけた
「捻りつぶしてあげる」
「死亡グラフ立てて大丈夫?勝つのは俺だよ」
ゆいなは確かに以前よりも体力ついてるし
俺の動きを読んでいるように見えた
「ふーんやるじゃん、でも甘いよ」
まぁ俺のが強いけどね
「あぁ…負けちゃった」
「俺に勝てるなんて無理無理、男と女ってだけで力にも差があるんだし、でもゆいなは強くなってるから大丈夫だよ」
「うん、なんかすっきりしたぁ。やっぱり暗殺って楽しいね」
「俺らの青春だしね」
「カルマ、ありがとう」
「俺なんかした?」
「私に元気くれた、やっぱりカルマって私のヒーローだねぇ」
「なにそれ…」