第3章 四角関係

治side

「なぁなぁゆいなは？」

「ゆいなならそこにおるやん」

「あ、本当や！ゆいな〜！」

「わっどうしたの？治」

「俺な、ゆいなの意見尊重したいんやけどでも元カレとか復縁とかちょっと嫌やわ」

「えっと？うん？突然だね」

「やっぱ言わんとあかんなって思ってな」

「まだ復縁するなんて言ってないしさっきも説明したじゃん」

「せやけど俺の意見や！一応心の中に入れといてや」

「いいけど…でも復縁したらその時はちゃんと応援してね」

「……考えとくわ」

「なになにそこは任せとき！って言ってくれないの？」

「嫌やもん、応援できるか分からん」

「まぁ応援しなくてもいいよ、恋って2人のものだし周りがとやかく言ったところで言うこと聞かないものだし」

「せやけどせやけど〜」

「大丈夫だって、復縁したとしてもマネージャーやめないし！」

そうやない

俺が好きなんよ

やから向こうに行ってほしくないんや

何でこんなにも鈍感なん？

まぁそこも好きなんやけど

俺、もしもゆいなに彼氏ができたら応援できるんやろうか

嫉妬してしまうんやろな

「今日は侑も変だったしなんかあったの？」

アイツもかいな

自分のことで悩んどるってしらんのやろな

俺もアイツも可哀想や

「なんも…なくはない…けど…」

「言いたくないなら言わなくてもいいけどさ、治は1人じゃないよ、悩みくらい聞いてあげる」

「ゆいなに話せる悩みなんてないわ」

「なにそれ、侑みたいに相談してきなよ〜」

「アイツなに相談したん？」

どうせゆいなのことで悩んどんのになに本人に相談するん？

「んー内緒かな、これは」

…まさかアイツ

本人に本人のこと相談したんか？！

いやいやさすがに

「ゆいな〜！また恋の相談乗ってや〜」

マジか！コイツマジか！！

ある意味尊敬するわ

「さっき聞いたばっかだよ」

「また悩み出てきてん」

「しかたないなぁ」

それに気づいてないゆいなにも尊敬する

ゆいなの元カレさんイケメンやったなぁ

ゆいなはああいうのがタイプなんやろか

俺はあんな風になれる自信ないわ

それでも好きになってもらえるやろか

頑張ってもええよな？

俺も本気なんやし

負けたないし